プレアヴィヒア遺跡(Preah Vihear)は、カンボジアとタイの国境沿いに位置する壮大な山岳寺院です。標高約625mの断崖の上に建てられており、カンボジアで最も絶景を楽しめる遺跡のひとつです。世界遺産(2008年登録)にも認定されており、その壮大な景観と歴史的価値から訪れる価値が十分にあります!
1. 断崖絶壁からの大パノラマ ★必見!
プレアヴィヒア最大の魅力は、遺跡の最奥から見渡せる圧倒的な絶景です。
カンボジア平原が一望でき、晴れた日には地平線まで見えるほどの開放感!
朝や夕方には、美しい雲海や幻想的な夕焼けが広がることも。
崖のギリギリまで歩くことができ、スリルと感動を味わえます。
写真撮影にも最適で、特に朝焼けや夕暮れの時間帯は神秘的な雰囲気に包まれます。
2. クメール王朝の山岳寺院建築
プレアヴィヒアは9世紀から12世紀にかけて建設され、主にスーリヤヴァルマン1世と2世の時代に発展しました。アンコール・ワットと同じく、ヒンドゥー教のシヴァ神に捧げられた寺院で、独特の建築様式が特徴です。
見どころ:
5つの門(ゴープラ):それぞれ異なる建築様式と美しい彫刻が施されている。
長い参道:一直線に伸びる参道が壮大なスケール感を演出。
本殿(中央祠堂):断崖の上にあり、ここからの景色が圧巻。
3. 美しいレリーフ(彫刻)
アンコール・ワットやバンテアイ・スレイと同様に、プレアヴィヒアにも繊細なクメール美術のレリーフが残されています。
ヒンドゥー神話のシーンを描いた浮彫。
ナーガ(蛇神)やガルーダ(神鳥)の装飾。
シヴァ神の姿を刻んだ石碑。
特に、第3門(ゴープラ3)の装飾は美しく、細かい石の彫刻をじっくり鑑賞できます。
4. 訪れる観光客が少なく、静かに楽しめる
アンコール・ワットほど観光客が多くないため、静寂に包まれた遺跡探索ができます。
大自然に囲まれた雰囲気が素晴らしく、瞑想やゆっくりと遺跡を楽しむのに最適。
断崖の上にあるため、風が心地よく涼しい。
人混みを避けたい人にはピッタリの穴場スポット!
5. タイとの国境問題の歴史を感じる場所
プレアヴィヒアはカンボジアとタイの間で領有権争いがあった歴史的背景を持ちます。
1962年、国際司法裁判所(ICJ)がカンボジア領と認定。
その後も両国の間で緊張が続き、時折軍事衝突も発生。
現在は平和的に開放されており、観光客も訪問可能。
この歴史を知ると、単なる遺跡ではなく、国境をめぐる重要な場所であることがより深く理解できます。
観光のポイント:
アクセス:シェムリアップから車で約3〜4時間(途中の山道は急勾配なので、4WD車またはバイク利用推奨)
ベストな訪問時間:
朝日(サンライズ):雲海とともに幻想的な景色が楽しめる。
夕暮れ(サンセット):黄金色に染まる遺跡と平原が美しい。
服装:歩きやすい靴&日差し対策(遺跡内の移動距離が長い)
入場料:約10ドル(料金は変動する可能性あり)
まとめ
プレアヴィヒア遺跡は、カンボジアの中でも特に絶景を楽しめる壮大な遺跡です。
断崖の上からの大パノラマは圧巻!
クメール建築の美しいレリーフが見られる。
観光客が少なく、静かに遺跡探索ができる穴場スポット。
タイとの国境問題の歴史も学べる興味深い場所。
アンコール・ワットとはまた違った魅力があるので、カンボジア旅行で時間があるならぜひ訪れるべき遺跡のひとつです!