タプローム遺跡

 タ・プローム遺跡は、巨大なガジュマル(スポアン)の木々が遺跡を覆い尽くす神秘的な寺院で、映画『トゥームレイダー』のロケ地としても有名です。遺跡と自然が融合した幻想的な雰囲気が魅力で、特に以下のポイントがオススメです。

1. ガジュマルの根が絡みついた遺跡

 タ・プローム最大の見どころは、遺跡を覆う巨大な樹木の根。特に、本堂近くの「スポアンの木と門」は最も有名なフォトスポットです。木の根がまるで遺跡を飲み込むように絡みついており、自然の力強さを感じられます。

2. 崩れかけた回廊と幻想的な光

 タ・プロームは他の遺跡と異なり、ほとんど修復されていないため、崩れた回廊や石がそのままの状態で残されています。朝や夕方の時間帯には、木漏れ日が遺跡の隙間から差し込み、より幻想的な雰囲気を楽しめます。

3. クメール文字の碑文

 タ・プロームは1186年にジャヤヴァルマン7世によって建立されました。その歴史を示すクメール文字の碑文が残されており、当時の寺院の役割や僧侶の生活について記されています。

4. 遺跡内の静寂と自然の音

 アンコール・ワットやバイヨンと比べると観光客が少なく、静寂に包まれた空間です。鳥のさえずりや風が木々を揺らす音が響き、まるで異世界に迷い込んだかのような感覚になります。

観光のポイント

 朝早く訪れると観光客が少なく、静かに探索できます。

雨季(5月~10月)は苔が生え、緑がより鮮やかになって美しいです。

歩きやすい靴を準備(遺跡が崩れている部分が多く、足元が不安定)。

 タ・プロームは自然と遺跡の融合を感じられる特別な場所です。写真を撮るのも楽しいですが、遺跡の歴史や雰囲気をじっくり味わうのもオススメですよ!